第30回 アメリカの西の端の灯台から『The Last of Us』をネタバレで語り尽くす、音楽性の原点に立ち返ったピコピコキャスト
@ida_10と@miyaokaがお送りする、『ピコピコキャスト』
灯台に行ってきました
- ゾンビが発生した世界で立て篭もり(Hordeプレイ)にちょうど良さそう
- Point Reyes Lighthouse
- 序盤は階段側だけ守ってればいいが、やがて崖から登ってくるのも対処しないといけないというレベルデザインが見える
- 非常用発電機があるのもそれっぽい
- アメリカ最西端とイダテンさんが言ってましたがウソっぽいです
※今回は『The Last of Us』のネタバレ前提で話しますので未プレイの方は注意してください
久々に長々とゲーム語りしました
- The Last of Us(以下TLoU)を語る
- 久々のゲーム語りポッドキャスト
- 評判のスタジオ、ノーティドッグの最新アドベンチャーゲーム
- ゾンビ世界でおじさんと女の子がサバイブするストーリー
- みやおかはちょうどクリアしたばかりの状態でのピコキャス
- 10数時間でクリアできるという触れ込みだったのでさっくりクリアしてやろうと思ったが数日かかった
- ゲームプレイが子供に阻まれる問題
- 日中にプレイするとイダテン家の4人の子供+隣家のエイメンくんがゾンビのように集まってくる
- いろいろ質問されて全く話も聞こえないし、字幕を読むのも大変なので、画面のシチュエーションで捉えるしかない
- 日々ゲームに捻出できるのが1時間くらいだとMount&Bladeなんかは到底プレイできない
- M&Bはエンジンが掛かるまでに数時間を要するタイプのゲーム
- なのでキャンクラをやってしまう
- TLoUは日々1時間でもやっていけるゲーム
- オッサンと娘というテーマ設定
- バイオショックインフィニット(以下B:I)に通ずるので対比的に見えやすい
- オープニングで操作する女の子は最初パッケージの女の子だと思った
TLoUの物語り方
- 操作とイベントと感情が合致する
- 冒頭は無力な女の子の視点を用いて、真っ暗な家の中をさまよい、町に異変が起こっていくのをただ目撃していく
- ほとんどイベントムービー的だけれども、視点操作にちゃんと感情がノッてくる
- どこを見ても大変な状況になっていて、実際そうなったら無力な自分はただ周りを見ることしか出来ないだろうという感覚
- CoD4:MWのオープニングとかでもやってる手法だけれど、こちらのほうが日常崩壊というリアリティがあるぶん強いのか
- ネタバレ:いきなり20年後
- マラソンマンという漫画を思い出す
- 落ちぶれたかつてマラソン選手が小さい息子に励まされ徐々に再起を果たしていくが、ついに迎えた大一番のレースのスタートが切られた次のコマで、時代が飛んで青年になった息子がそのビデオを観ている、という形で第2部になる演出だった(と思う)
- 今度はおじさんの方を動かすようになる
- ここから本番か、と思うと同時に、無力な女の子を動かすという新鮮さではなくいつもの普通のゲームになるんだなと感じてしまったりも
- 50歳くらいのおじさんがそんなに頑張れるのか
- 唐突だけれど、やっていくうちに20年の空白がだんだん理解されてくる
- ゾンビ自体が脅威というよりも、生き残った人間派閥同士の資源争い、という定番のシチュエーション。それすらも20年の経過で一通り済んでいる世界
- マラソンマンという漫画を思い出す
- 背景で物を語る
- 文明崩壊後の子供というテーマ
- アメリカの家
- リアルに作ってるので間取りが推測できる
- オープニングで窓の外に火の手が上がるけれど、それよりも外に置いてあるクーラーボックスに目が釘付けになってしまった
- キャンプやスポーツ好きなアメリカ人必携のアイテム。これイダテンさんちで見たやつだ
- 文明崩壊後のモラル
- アメリカで子育てしている身からすると本当に白い目で見られるような汚い言葉を使うエリーに驚く
- それが間違ってるということ自体を知らないで育ってしまうような社会であることが分かる
- 日本語文化的に翻訳しづらい。綺麗な景色を見てfuck!と言うのをクソ綺麗だな!とは訳せない
ゲームメカニクス
- ゲームメカニクスについて
- B:Iではスカベンジが面白くないし武器も多すぎ
- TLoUも武器多いなと感じるけど、まあ面白い
- 基本はステルスのゲーム
- リソース管理
- エリザベスが弾くれるB:I
- B:Iではロックピックは専用アイテムだが、TLoUではナイフが攻撃と鍵開けに使える
- いかにもな行き止まりに意外と物が落ちてない
- 無駄な探索にリソースを割かせないようにして、スカベンジはナイフで開ける小屋にがっぽりとまとめて配置
- 戦闘について
- 序盤は女の子を戦わせない
- パズルアドベンチャー
- 目的地へと進む意識の弱さ
- アドベンチャーゲームの2大問題
- そのドア、RPGで吹っ飛ばせよ問題
- プレイヤーキャラが人を殺しまくる問題
- 対立勢力から語られることで自身のモンスター性が描写される展開
- メタ言及としてはありがちな話だけど、段階を踏んできちんと感じ入るシチュエーションで語られる
- 大学での戦いのラストのほうでよくも俺のダチを殺したなという台詞があり、そのへんで前振り的にハッとさせられた
- ボスが出ないゲーム
- 強いて言えば、変態野郎との戦いでオーソドックスなボス戦闘が展開される。ステージに皿の破片が配置されていたり
- あと鹿。外したらウェイポイントを周回していく
- エリー編へのバトンタッチ
- エリーが戦ってサバイブしていく
- エリー操作になり、弓矢も銃も一人前になっていることを認識する
- 序盤は子供に武器を持たせないようにしていたが、そうせざるを得ない過酷な状況によって、間違った方向に進んでいってしまう
- ホテルでジョエルのピンチを助けるために初めて人を殺してしまう
- 暴徒の集団相手にスナイプ援護
- 大学では瀕死のジョエルをかばって跳躍乱舞
- B:Iで共闘するエリザベスにはなんかそういう変化あったっけ?
- ティアを開くと具合が悪くなるという設定だが、プレイヤーは気軽に頼む
- 動物は襲ってこないTLoU
- ホラーではない演出
- 暗いところをライトで照らしたり、ゾンビが出たりするけど、ホラー的な怖さはない
- バイオハザードなんかだと分かっててもびっくりする怖がらせ方をする
- 戦うべきところではフォロワーがしゃがみ、クリアになれば立って歩く。これにより安全かどうかがすぐに分かり、探索なのか戦闘なのか状況を把握して集中しやすい
エンディング
- 徐々にゲームキャラクターと自分の気持ちが乖離していった
- エリーの手術室で医者を撃ち殺してしまう。殺さないと進めない強制的な選択
- 病院内でファイアフライのメンバーを問い詰めて撃ち殺してしまうムービーが流れた後、そんな厄介な状況にしておきながら自分にプレイが回ってきた時にうわあと一番心が離れた
- それまではムービーシーンとプレイが交互に繰り返されきちんと心が乗っていたが、終局に向けてズラしてきた感
- ゲーム的選択不可能性
- 手術室では殺すしか無い
- おもちゃ買って!とか車乗って!とか子供たちが要求するが、ゲーム的にそんなアクションは存在しない
- セプテントリオンではエレベーター内に取り残された船員が助けを求めてバーナーを探せと言うが、バーナーを管理していた機関士は死んでおり、そもそもゲーム中にバーナーは存在しない
- そう聞くとバグっぽいねw
- イベントではないけどそういう設定。助けることがあらかじめ不可能になっているというところにデジタル的な運命を感じる
- 選択を選び取っていくゲームというシステムにおいて、選択できないことにかえって意味が見出される
- Swear to me.(誓ってよ)
- プレイヤーの心が乖離したままエンドを迎える
- 大団円ではなく心にしこりを残したままのほうが余韻が感じられる
- ジョエルは俺じゃないし、世界は救えない
- 印象に残るキリン
- エリーとプレイヤーの心を一時和ませる存在
- 会社の知り合いは「あ、絶対キリンがゾンビになるんだ!」と感じたらしい
- 手術室の奥の小児病棟の壁にもキリンが描かれているのを見て、これ全部昏睡状態のエリーの精神世界?とちょっと怖くなったりもした
- 脳に寄生されたことでなんかチャンネルが開いたとか
- ジョエルさん復活も大量の警備の真っ只中を突っ切れるのも夢オチなら納得
- 生活インフラの話
- 電力、水、食糧
- 電力はとりあえず安泰に
- 雨水を貯めこむ方法を発明
- 食糧難をステータスで管理するState of Decay。イベントで処理するTLoU
- ステータス主義のみやおかだが、TLoUをやったらState of Decayがめんどくさすぎる
- 電力、水、食糧
- パラメーターを管理するゲームとストーリーを語るゲーム
- 物資を探してしまう問題
- エリーそっちのけで周囲を確認してスカベンジする
- 20年のサバイブ経験者としては正しい行い。隔離施設で育ったエリーには分からないこと
- イダテン次男には早く行かないと先行っちゃうよと言われるが、プレイヤーが進まないと行くわけ無いじゃない
- エリーそっちのけで周囲を確認してスカベンジする
- The Last of Usというタイトルの意味
- アイ・アム・レジェンドみたいに世界に二人だけという感じかと思ってた
- 娘を失った贖罪の意識
- 贖罪と言えばまたB:I
- この間キャンプに行った川で、結婚式かと思うほど陽気に洗礼してた
- 最後に視点が変わってジョエルを説得するゲームにしたらいいんじゃないか
- 川に連れて行く、が正解
- マルチエンドにしても結局両方見るでしょ
- ひとつ見たら強制的に上書きして再開できないようにする
- ウイイレのハードモードはリセットすると大差で負けたことになる
- 結局面白ければいい、という一番嫌いな台詞が出てきてしまう
- 敵のバリエーション
- ボス戦が皆無
- 強いて言えば医者がラスボス
- 武器を貯めこんだけど使わなかった
- FFのエリクサー使わない問題
- 突然変異で空飛ぶ敵とか…
- 人は飛ばないじゃん、ビリーバビリティ台無しじゃん、飛ばさないでよ
- 後藤(寄生獣)だって飛ぶし…。いや1巻の犬が飛ぶんだった
- 翼に気を散らしたからアイツは死んだ(ミギー談)
- だから20年の間にそういう面白種は淘汰されたんでしょ
- ボス戦が皆無
- ボスを出さないことで信頼を勝ち取った
- 食糧問題
- 20年も備蓄食料あるのか?まだ探せるものなのか?人口減ってるから数量的にはそのくらい持つ?
- ネズミを売ってたり、人肉を血抜きしてたり
- 盗賊が人を殺して物を盗らずに食糧だけ探す
- 女性を襲ってるのにレイプしない問題
- 子孫を残す問題
- エリー達はゾンビ発生後に生まれている世代
- State of Decayでは農作物を作る
- 馬を使うにも餌が要る
- イントゥ・ザ・ワイルドという話で獣を狩っても一日でウジが湧いてしまう
- さいとう・たかを「サバイバル」
- トイレ問題
- 心を数値化したゲーム